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Channel: 戸隠ノート
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戸隠の紅葉伝説(その3)

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こんにちは。 鏡池の紅葉の問合せが殺到する時期になりました。朝の冷え込みが10℃以下になると色付きが進むといわれています。 今シーズンも例年通り今月中旬からが見頃となりそうです。 さて、紅葉といえば、戸隠で知られるもうひとつの”紅葉狩”。 昨年2回にわたってご紹介した「鬼女紅葉伝説」シリーズの続編をお届けします。 〜鬼女紅葉伝承のあらすじ〜 平安時代の頃、紅葉という高貴な女性が京の都から追放されてきました。穏やかな日々が過ぎて行きましたが、やがて紅葉は他村を荒らし回る生活を始め、鬼女と呼ばれるようになりました。朝廷はその噂を聞き、平維茂に鬼女退治を命じました。維茂は多くの兵を連れ討伐に向いました…神仏に戦勝を祈願した維茂は妖術を操る紅葉を破り、ついに紅葉は征伐されたのでした。 (参考:長野市立博物館「山村に生きた武将たち〜東の真田 西の大日方〜) 鬼女の首を討ち落とした維茂軍でしたが、その首は重すぎて都に持ち帰ることはできなかったため、最初に矢の落ちたところ(現柵神社)に首を埋め、五輪の塔を建てたと伝わっています。 現在その場所は、「鬼の塚」と呼ばれる史跡になっています。 そこから、戸隠化石博物館を経て、権現山万樹林大昌寺へ。 大きな地図で見る こちらのお寺には鬼女紅葉・平維茂合祀の位牌と、松代藩の絵師・三村養益の描いた「鬼女紅葉退治之図」の掛け軸があります。 掛け軸は普段はお寺で拝観することができますが、現在(10/5〜11/24)、長野市立博物館で開催中の特別展「山村に生きた武将たち~東の真田 西の大日方~」にて展示されています。 ※写真は7月に戸隠さんぽ隊で拝観した際のスナップ。 鬼女紅葉の伝承は史実ではないにしても、農村において武士が初めて登場したお話ということで、重要視されています。 美しい女中に化けた鬼達が平維茂らに毒を盛ったと伝わる毒の平(ぶすのたいら)は 現在の荒倉キャンプ場。来る10月20日(日)には第55回「鬼女紅葉まつり」が開催されます。 紅葉の岩屋までのウォーキングも実施予定です。 ご興味のある方は、ぜひお出かけください。 ※公共交通機関は通っていませんので、アクセスは自家用車等でお気をつけてお越しください。

戸隠の紅葉伝説(その4)

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こんにちは。またしばらく更新を休んでいる間に、季節は秋から冬へと一歩踏み出しました。 今日は戸隠山と高妻山がうっすら雪化粧。 外出時にはジャンパーやフリースを、室内でも暖房器具がなければ落ち着かない寒さです。 さて、鬼女紅葉祭りを今週末に控え、今回も鬼女紅葉伝説にちなんだお話を。 こちらは、昨年お届けした紅葉伝説の中でも少しご紹介しましたが、トップ写真の小鳥ケ池からもほど近い場所にある硯石です。 鬼女紅葉の配下で、千里を駈ける女丈夫だったというおまんが、平維茂との戦いに破れて逃走途中に水を飲もうとして立ち寄ったという場所。水面に映った自分のあさましさに我を省みて悟り、以後仏法に帰依したとも伝えられています。 硯石がある場所からは「紅葉の岩屋」がある荒倉山塊を見渡すことができ、 例年10月下旬頃には樹々の紅葉が楽しめる絶景ポイントでもあります。 そして、鬼女紅葉と直接は関係ありませんが、鬼にちなんでもうひとつ。 先日、戸隠山顕光寺時代、代々別当を勤めていた久山家(旧本坊勧修院久山館)で貴重な資料にお目にかかりましたのでご紹介します。 久山家に伝わる「戸隠山物語」です。上下二巻からなるお話で、ご主人によると、文字はおそらく平安時代に書かれ、絵は後世(江戸時代)に加えられたのではないか、ということです。※写真はレプリカ 内容は、信濃の国を荒らしているという鬼を武士が退治に来るというストーリーで、 鬼が女中に化けて武士に酒を盛る展開など、ところどころに鬼女紅葉伝説と重なる部分があります。 しかし、登場する武士は平維茂ではなく、吉備の国の大臣。場所を表す言葉は「信濃の国の国境」だけで、「とがくし」の文字は書かれていないそうです。 現代語訳はないということですが、ふっくらとした平安文字、挿絵の彩色の美しさを垣間見ることができ、感激でした。 山々の紅葉も、もうすぐハイライトを迎えます。 戸隠の短く貴重な秋。五感を充分働かせて楽しみたいものです。

戸隠の「そば玉」。

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こんにちは。 今週、紅葉のピークを迎えております戸隠高原。 普段は観光客で混み合う鏡池ですが、今朝は嵐の前の静けさ。 霧に包まれながらも、赤や黄色の樹々が池に映り込み、じっと眺めていたいような幻想的な風景でした。 (トップ画像は宝光社から鏡池へ向う林道から) 先週末は紅葉祭り、今週末は信州戸隠トレイルランレース、そして、11月1日は戸隠新そば献納祭と、イベントが目白押しの秋。台風の進路も気になりますが、雨も風も自然の恵み。自然との調和を楽しみながら、秋を満喫したいものです。 自然の恵みといえば、「戸隠そば」もそのひとつ。 来月1日からの新そば祭りに供え、各方面で準備が進められています。 こちらは、新そばが入りましたという目印の「そば玉」。 戸隠の農工商が連携した名物を、ということで、7年前から制作が始まり、 今では戸隠そばのシンボルとして、すっかり定着しました。 新そばを祝う「太鼓」をイメージしたデザインで、竹細工の部分は中社地区の井上竹細工店さんが編み、杉の部分は上祖山地区のやまぐち園芸さんが担当。 竹の切り出しから、杉の加工まで、数週間かけて33個のそば玉が出来上がりました! 完成した「そば玉」は戸隠神社にて祓い清められ、真ん中の丸い輪の部分に「戸隠神社」のお札をぶら下げ、11月1日からは戸隠地区33軒のお蕎麦屋さんの門前に掲げられます。 新そばを食べに来られたら、ぜひこの「そば玉」にも注目してくださいね! (取材協力:井上竹細工店・やまぐち園芸)

戸隠で蕎麦会席を楽しむ。

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こんにちは。朝晩の気温が10℃を下回り、場所によっては霜がおりる時期になりました。 こうなってくると、炬燵が恋しい季節。皆さまのお宅では炬燵を使われていますか? 一年の半分ぐらいが冬ともいえる戸隠では、炬燵を年中出しているお宅もありますが、 我が家では炬燵は戌の日に出すとよいと伝えられ(火難を防ぐとか?)、 次の戌の日(11月4日)にと、計画しております。 さてさて、明日は戸隠そばの新嘗祭、新そば献納祭です。 いよいよ戸隠地区内全てのお蕎麦屋さんやお宿でこの秋採れたての新そばが提供されます。 食欲の秋、今回は長年そばの創作料理を研究されてきたそば会席の宿 鷹明亭辻旅館の女将・辻栄子さんによる蕎麦会席をご紹介いたします。 辻旅館では、長野市内外の方に気軽に蕎麦料理に楽しんでいただこうと、週刊長野新聞社と提携して毎年春と秋に蕎麦会席を楽しむ会を開催しています。なんと、今年で21年目の人気企画。 この日も、長野市内を中心に26名が参加、長野駅前からバスに乗って、柵地区の戸隠地質化石博物館を見学し、荒倉キャンプ場、紅葉の岩屋を経て、正午に辻旅館に到着しました。(私は食事のみ参加させていただきました) そば会席と聞いて、お膳の前に正座して、一品一品いただく、という改まった食事を想像していましたが、 大広間には椅子席が用意されていて、参加者の皆さんも普段着姿だったので、少し緊張がほぐれました。 先付けは辻旅館オリジナルの“深山大蒜(みやまにんにく)”。小粒でほとんど臭みがなく、醤油の風味とマッチして、ご飯も進みそうな珍味です。 お膳の上に彩り美しく並べられた八寸と小鉢。 八寸は鮎うるかのそばの実添え、鶏いぶし、海老、そば団子、焼き栗。 右の小鉢はカリフラワーと剥蕎麦のブロッコリーソース、 左の小鉢は柿と千成鬼灯(せんなりほうずき)の白和え、柘榴。 どれから食べようか、迷いつつ、一番に箸を運んだのが、こちら。 鬼灯のプチプチとした食感が楽しく、柿の甘み、柘榴の酸味が胡桃入りの白和えに包まれ、口の中でほどよく調和しました! お次は蕎麦真丈のみたらし餡かけ。 一見すると車麩のようですが、中にはエビとホタテが隠れています(撮る前に食べてしまいましたごめんなさい) 外はかりっと、中はもっちりした生地にしょっぱめのみたらし餡が絡み、食べ応え十分!大女将さん曰く、この組み合わせの妙は「偶然の産物」だそうです。 蒸し物のお椀を開けると鮮やかな紅葉麩が。蕎麦の実の白蒸と、大鱸(すずき)に韮が添えられています。 お萩風に丸められた餅米と蕎麦の実の下に、鱸が隠れ、洋風の味付けの優しい一品でした。 お凌ぎとして運ばれて来たのは、戸隠小町の蕎麦がき。 戸隠小町はそば粉の名前で、普通のものより、きめが細かいそう。 一口食べて、びっくり!これまでの蕎麦がきの概念を覆す、ふっくらと滑らかな食感。 薬味とかえしの出汁割を付けてあっという間に食べてしまいました。 そば粉と水だけで仕上げているそうですが、これは、上質なそば粉を使ってこそ成せる食感だろうなと、関心してしまいました。 煮物のお椀は蕎麦がんもと大根。ブロッコリーと赤大根の彩りの美しさが目を引きます。 豆腐に蕎麦(麺)とひきじ・人参等が練り込まれ、おろし大根でいただくと美味! こちらは大女将の思い入れが特に強く、長年かかってようやく辿り着いた一皿ということでした。 温かいものは温かいうちにいただけるのが、会席料理の醍醐味。素晴らしい日本文化ですねお料理を待つ間、お客さん同士の会話も弾みます。 お次に運ばれて来たのは.... 胡麻豆腐の煎りそば粉揚出汁、舞茸、林檎、青とまとの天麩羅です。 胡麻豆腐はとろける食感で一口で食べてしまいそうでしたが、気をつけて少しずついただくと、後から蕎麦の甘みがふんわりと広がってきました。 とまとの天麩羅は初めてでしたが、ほどよい酸味と食感で、おいしくいただきました。畑に残った青とまとも、こんな活用法があったとは! 本日のお汁は、天然きのこ汁。 なめこ、平茸、栗茸がたっぷり入ったお汁は、この季節ならではの山の恵み。 身体の中からほっと温まりました。 お膳の上に、薬味とつゆが運ばれると、いよいよ戸隠在来種のお蕎麦の登場です。 11月1日の本来なら新そば献納祭後に解禁される新蕎麦ですが、今回はありがたく、特別に提供していただきました。 冷たい水で締められたお蕎麦は本当に喉越しが良く、つるつるとおいしく頂戴しました。 最後に「別腹でお召し上がりください」と運ばれてきたのは、蕎麦のアイスクリーム。 これも絶品!アイスクリームを手掻きしているということで、少しざらっとした食感ですが、後からそばの風味が口中に広がります。原材料はそば粉・煎り蕎麦・生クリーム・卵でのみ。今まで食べた蕎麦ソフトクリームとは別格のおいしさでした。隣の席のご夫人も、「甘いものはあまり食べないけれど、これならおかわりしたい」と話していました。 蕎麦を使った11品のお料理をすべて平らげ、満腹になったところで、 女将の辻栄子さんのご挨拶。 戸隠には昔から蕎麦がきやお煮掛けなど、蕎麦を使ったいろいろな料理があるけれど、 どれも主食のような料理になってしまう、どうしたらよいか、会席という方法で整理してみようと、思い立ち、 創作料理の考案に「燃えて」きたとのこと。 女将さんの努力とアイディアの結晶が詰まった蕎麦会席。 今回ご紹介した内容のお料理は、週刊長野の蕎麦会席の会限定ですが、 辻旅館では一般のお客さまの夕食にも、旬を生かした蕎麦料理をお出ししているということです。 新蕎麦と秋の味覚を楽しみに、ぜひ戸隠へお出かけください。

神無月の雪見ツアー

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こんにちは。2週間ぶりの更新になりました。この間、季節は秋から冬に早変わり。 お客さまのお問合せも、「路面の雪の状況は?」が最も多くなりました。 さて、11月12・13日と、この時期にしては珍しく、まとまった積雪があった戸隠地区。スキー場開きは1ヶ月後ですが、ウィンターシーズンを先取りしたような雪景色を、撮影して参りましたのでご覧ください! トップ写真は、よく撮影スポットにさせていただいている豊岡地区(標高900m)。この辺り、路面の雪はほとんど融けています。 続いて標高1000m。宝光社地区入口のしめ縄の下に雪が!氷柱の上に雪がつもったようです。 宝光社から鏡池へ向う道。既に除雪はされていましたが、カラマツの落葉があり、路肩に雪もあるので、冬用タイヤが必要です。 鏡池(標高1150m)に到着。 池の周りはすっぽりと雪に包まれています(雪かきはされていません)。今日の雨でだいぶ融けたとは思いますが、革靴やスニーカーでは滑りますのでどうぞお気をつけ下さい。 快晴、無風。池の上は一部凍結している場所もありましたが、よい写真が撮れました! 鏡池から奥社方面へ。 日陰は路面にも雪が残っていますので、慎重に。 標高1215m。奥社前駐車場。 ツアーバスのお客さまもいらっしゃいましたが、参道には雪があり、本殿(1350m)はとても寒いので、身支度をしっかりしてお出かけください。 もちろん、戸隠そば祭り「半ざる食べ歩き」も好評開催中です。 農産物直売所では秋の味覚もまだまだ豊富に揃っています! 野菜直売所は11月24日まで毎日営業。 戸隠そば祭りも同日までです。 冬の入口の戸隠高原へ、どうぞ暖かくしてお出かけください。 撮影協力:手打そば処千成、戸隠高原野菜組合野菜直売センター

戸隠さんぽ隊〜昔話とわらべうたの会〜

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こんにちは。 昨日までは柔らかな日差しが届き、雪をかぶった戸隠連峰の下にカラマツの黄葉が映えて、風情あふれる晩秋の風景を見せてくれていましたが、 今日は木枯らしの北風が吹き、一気に冬の訪れを感じる戸隠です。 さて、この便りでも何度かご紹介していた戸隠さんぽ隊のお母さんたちと作ったイラストマップ「戸隠おさんぽマップ」が、ついに完成しました! これにちなんで、11月24日に「戸隠さんぽ隊 おさんぽマップ完成披露&お話会」を催しました。 会場は、前回「おばあちゃんの昔話」でも使わせていただいた豊岡地区の古民家「戸隠ゆったり庵」さん。現在も改修工事中で、体験型民宿を来春開業予定とのことです。 さんぽ隊に関わっていただいたお母さん達は、当日どうしても都合がつかなかったり、お子さんの風邪等でほとんど参加できなかったのですが、 Facebook等での事前の告知を見て、戸隠地区内外から5組の親子、計22名が集まってくださり、お土産として、できたてのおさんぽマップを配りました。 昔話は、前回同様、戸隠の語り部、宮下英子さんによる「中社の三本杉」。 ゆっくりとした語りと、味わい深い絵を使ったパネルシアターなので、小さな子どももじっくりと聞き入っていました。 何度聞いても海辺のお話が戸隠の杜に結びつくストーリーは興味深く、貴重な時間となりました。 お話に耳を傾けたあとは、「わらべうた」で声を出し、手を動かす時間。 先生は、東京在住で、全国各地でをわらべうたをうたい、CDなども出されている坂野知恵さん。 今回は、たまたま近隣の地域を訪れるということで、戸隠にも来ていただきました。 子育て中にわらべうたと出会い、研鑽を重ねながら20年以上もうたいつづけてきた坂野さんの柔らかい声と、表情の豊かさは、それだけで皆の気持ちを和ませてくれます。初めはざわついていた子どもたちも引き込まれて... こちらは「ついだ、ついだ、どこついだ♪」とうたいながら、ゲンコツを重ねていく簡単なわらべうた。 上に重ねて、背が届かなくなると下に重ねて降りて行き、床に着くと「ついだ、ついだ、ここついだ」でおしまい。 親子2人でも楽しいですが、人数を増やしていくにつれ、難易度が増します。5人でやってみると、こんな感じ。 大人も子どもも一緒になって盛り上がりました 夏のおさんぽには抱っこで参加してくれたベビーももうすぐ1歳! 子どもたちとのスキンシップを楽しんだ後は。お待ちかねのランチタイム!座卓の上に、目にもおいしいワンプレートと温かなお味噌汁が用意されました。 ゆったり庵の諏訪さんから、本日のメニュー紹介。 かぼちゃ、花豆の煮物と、大豆のコロッケに、ほろふき大根の肉味噌がけ、そして、無農薬の酵素玄米のお赤飯と、さつまいもご飯のおにぎり。 お米はもちろん新米です! 野菜中心の、体にやさしいメニューは、子どもたちにも大好評。 普段は野菜を毛嫌いして食べない5歳の娘も、気がつけば「お腹いっぱい」というほどもぐもぐと食べていました。 デザート(写真を撮り忘れましたが)のりんごケーキと、甘酒を使ったぜんざいも最高においしく、至福のひとときでした。 観光のお客さまだけでなく、地元の若い人たちが戸隠の自然や味覚を楽しむことが、地域の魅力を高めることにつながると信じて始めた「さんぽ隊」。 何回か実施して、「車では通り過ぎてしまうようなところも、歩いてみると発見があった」とか、「暮らしていても知らなかった歴史を知ることができた」など、嬉しい声も聴こえてきました。 また温かくなった頃に「おさんぽマップ」を手におさんぽ会を企画したいなと思います。

戸隠で自然画を観る。

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こんにちは。 早いもので今年も残すところひと月を切りました。スキー場オープンまでの2週間ほどは休業するお店も多く、静かでのどかな戸隠です。 今日は中社地区の老舗喫茶店、喫茶ランプにて開催中の「キミ子方式自然画教室作品展2013」へ行って参りました。 キミ子方式とは、実物のモデルをみながら描く水彩画の技法と考え方で、使う絵の具は三原色(赤・青・黄)と白だけ。 鉛筆等での下書きは一切せず、植物は成長の順に、手作り品なら作って行く順に、筆を進めていくそうです。 今回の展示は、中社地区にて毎月3回開催されている自然画教室の皆さんの作品展。 すべて戸隠在住の方で、中には旅館の女将さんもいるそうです。 身近な自然を題材にした絵は、とても素朴で、温かい気持ちになれました。 こちらは、講師の国田裕子さんによる「戸隠の野草ポストカード」。 5枚入り500円で、売上げの全額が東日本大震災・原発事故復興支援に寄付されるそうです。 心温まる自然画のある空間で、ティーブレイクもおすすめ。 ランプの冬の逸品「紅玉りんごのアップルパイ」は400円。 運良く焼き立てをいただくことができました! サックリとしたパイ生地に包まれ、紅玉の酸味とほのかな甘みが口中に広がり、幸せな気分に。 さらに、ローズのハーブティー(500円)で女子力UP! ケーキセットにすると50円引き。 自然画教室の作品展は12月20日まで開催中(9時~21時、12/10のみ休業)。 ぜひお出かけください!

戸隠「ゲレ食」事情。

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こんにちは。12月の初めは温かな日が続き、スキー場は予定どおりオープンできるのかとやきもきしていましたが、 ご覧のとおり!おかげさまで今シーズン開場50周年を迎えた戸隠スキー場です。 スキー場への道中、戸隠中社から上の路面は既に圧雪。道端の雪の壁はまだ40cm〜50cmほどですが、雪と冬枯れの木立の風景は静かで、神秘的で、素敵です。 上の写真は県道36号線(奥社前の通り)から越水ゲレンデへ向う道中で撮ったものですが、この道とスキー場駐車場が舗装され、とても快適に通行できるようになりました! さて、本日の目的は、スキーではなく、ゲレ食! レストランシャルマン戸隠の入口には、大きなとがっきーとクリスマスツリーがお出迎えしてくれました。 開場50周年を記念して、かつての名物メニューが復活したというのですが…。 今シーズンのスキー場スタッフのイチオシ。「高千穂牛のステーキ丼」(1800円)です! なぜ「高千穂牛」かというと、天岩戸神話伝わる戸隠は、旧村時代から同じ天岩戸伝説の舞台、宮崎県の高千穂町と姉妹都市のお付き合いをしているのです。 毎年地区内の中学生が交換でホームステイなども行っています。そんな南の地を思い浮かべながら、感謝していただきます! たっぷり盛られたライスの上に、1cmほどの厚みのステーキが5切れ。見るからにボリューム感があります! お肉を一口、いただいてみると…ふんわり、やわらかな食感に驚きました噛む度に肉の脂がじゅわ〜っと広がりますが、上質なお肉なので、ぎとぎとした脂っこさではありません。 若者向けのゲレ食らしく、おろしニンニクベースの甘塩っぱいタレがかかっていましたが、シンプルに塩こしょうかおろしポン酢でいただいてもおいしそうです。100gのステーキと野菜のソテー、たっぷりのごはん。お味噌汁と野沢菜がついて1800円。 少々お値段ははりますが、ここ一番のパワーをチャージしたいときに、おススメです! ちなみに、この高千穂牛のステーキ丼、長野県内のスキー場のゲレ食の人気投票「ゲレ食バトル」にも戸隠代表としてエントリーしているそうです。 売店では、夏にキャンプ場の回でご紹介した戸隠と長野の名産品をセレクトしたコーナー「となたな」が、スキー場仕様になって登場しておりました。 12月21日(土)には、開場50周年記念イベント第1弾「戸隠そば振る舞っちゃいます!」が行われます。 15時から限定500食で振る舞いますので、ゲレンデで滑った後に戸隠そばをお楽しみください。 最後にもうひとつご紹介。今シーズンスキー場に初登場の「戸隠カード」です。 戸隠カードはリフト券が会員価格で購入できる会員カードです。スキー場受付カウンターで申し込むと、その場でこのカードが発行されます。 カード発行手数料が300円がかかりますが、入会キャンペーン期間は無料です。購入金額100円につき1ポイントがたまり、たまったポイントはリフト券などと交換ができるほか、スキー場では100ポイント(100円)単位でお支払い時に使うことができます。今後、戸隠内の宿泊施設や飲食店等でもお得なサービスが受けられる予定。戸隠ファンの方々ためのカードとして輪が広がっていきそうです。

戸隠で「おら家の逸品」を味わう(1)

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こんにちは。抜けるような青空が雪景を引き立て、戸隠連峰の神々しさがより一層際立つ冬の戸隠です。 さて、戸隠神社をはじめ、宿坊や家々に新しいしめ縄や松飾りが用意される時期となりました。 戸隠神社奥社では大晦日の夜、参道に灯籠を並べ二年参りのお客さまの足元を照らす「戸隠送り火迎え火」が実施されます。ゆく年に感謝し、新たな年神様を迎える特別な夜。寒さも特別なので、ぜひスキーウェア等で防寒してお出かけくださいね。 初詣を計画されている方も多いかと思います。 ご参拝やウィンタースポーツで、寒い戸隠にいらした後、おすすめしたいのが、「おら家(っち)の逸品」。戸隠スキー場開場50周年にちなみ、18軒の飲食店、5軒の宿泊施設で冬季限定メニューや自慢のメニューを一挙公開しています。 チラシに勢揃いした「逸品」を見るとどれもおいしそうで、お腹が空いてくること必至! 花より団子、スキーよりグルメ派の食いしん坊さんのために、今回からシリーズでいくつかの「逸品」をご紹介して参ります! 最初に訪れたのは、越水ゲレンデから車で2分、昨年創業50周年を迎えた山小屋「山の庭タンネ」です。 オーナーの里野龍平さんは、戸隠スキー場開場前から私設のタンネスキー場をつくり、村営のスキー場開場にも尽力したお一人。現在は宿泊だけでなく、フレンチのシェフとして経験豊富な息子さんの里野モミイチさんと晋吾さんのつくる本格的なコース料理等が楽しめるレストランとして地区内外にファンを集めています。 そんな、戸隠のスキーの歴史と縁の深いタンネさんが、スキー場開場50周年を祝って提供しているのが、「王様のビーフシチュー」。 美人の女将さんからワイングラスにおいしいお水が注がれ(仕事中でなければ赤いものをいただきたいですが)、サラダと焼き立てのパン(ライスにもできます)がサーブされると、わくわく感が募ります。 本日の料理人、モミイチさんがメインディッシュを持って登場。 「王様のビーフシチュー」に使っているのは、牛肉の中でも希少な部位のひとつで、柔らかな肉質と程よい脂があり、コラーゲンたっぷりな「ほほ肉」だとの、説明がありました。 深いワイン色に色付いたお肉が3切れと、ニンジン、ゴボウ、レンコン、シイタケ。目でじっくりと味わってから、感謝して頂きます! ビーフの旨みと根菜の甘みが溶け込んだソースはこっくりと濃厚な舌触り。 ほほ肉は、ナイフとフォークがすぐ通り、口に運ぶ前からその柔らかさを感じます。 食べてみると、想像以上の柔らかさにほっぺたが落ちそう!見た目のボリュームはありますが、脂っこさはほとんどないので、どんどん食べてしまいました。 「王様のビーフシチュー」のネーミングの由来を伺うと、実際に王様が食べたというエピソードが! そもそも、1998年の長野オリンピックの際、各国VIPをもてなした迎賓館で料理を担当していたモミイチさんが王室の方々にも提供したところ、大変喜んで召し上がられたそうです。 スキー場開場50周年のこの冬は、「おら家の逸品」キャンペーンに併せ、お客さまへの感謝の気持ちを込めて、このメニューを提供することに。使っている根菜類はほとんどが戸隠産。「戸隠の土壌の味も楽しんでほしい」とアクも含めて長時間煮込んでいるそうです。 お皿に残ったシチューも、パンに付けてきれいに平らげると、絶妙なタイミングでデザートとコーヒーが。 紅玉りんごのパイと牛乳のシャーベット。紅玉の皮のソースとバルサミコで彩られて、オシャレな一皿。シェフがテーブルでカラメルソースのサービス。 ひんやり、さっぱりとしたほのかな甘さで、ビーフシチューの後のデザートにぴったりでした。 「王様のシチュー」のお食事は要予約。キャンペーン期間中(12/14〜4/6)に限り、シチューセット(サラダ、パンorライス、デザート、コーヒー付き)が特別価格の1,890円でお楽しみいただけます(単品1,260円)。テイクアウトも可能です。冷凍パックを湯煎で温めるだけで、ご自宅でシェフの味が楽しめます。お土産としてもおススメです! 越水の素晴らしい雪景色を眺めながら、至福のひとときを。ぜひ大切な人と一緒にお出かけください!

戸隠で「おら家の逸品」を楽しむ(2)

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遅ればせながら、明けましておめでとうございます。寒い日が続きますが、本年もホットでディープな戸隠の情報を発信して参ります。 どうぞよろしくお願い致します。 さて、七草粥もいただいて、お正月ぼけをリセットしたところで、まっているのは三連休ということで、これからが食べ頃の冬のグルメ特集「おら家(おらっち)の逸品」の続編です。 今回は、越水高原で昨年創業30周年を迎えたカフェレストラン「パイプのけむり」にお邪魔しました。 靴やブーツを脱いで、内扉を開けると、ジュータン敷きの店内にはテーブル席が12席、カウンターに6席。オーナーの高木進一さんが優しい笑顔で迎えてくださいました。 このお店の「逸品」はビーフシチューセット(はるにれ)。 お料理が運ばれてくるまでの間、オーナーにお話を伺いました。 窓辺には団伊玖磨の名エッセイ「パイプのけむり」が置かれていましたので、 店名は本のタイトルから?と伺ってみると、「直接はそうではないのです」 ヒントは学生時代の旅の経験から得たそうで、パイプは上昇するシンボルであり、パイプをくゆらすようにゆっくり、ゆったりとした時間を少しでも過ごしてほしいという思いから。 日本各地や近隣諸国を寝袋とバックパックだけで旅したという高木さん。 旅をつづける中で、キャラバンシューズを脱いで素足になったときの解放感がなんとも心地よかったことから、自分のお店では、靴を脱ぎ、直に上がってもらうスタイルにこだわったそうです。スリッパもないので、まれに冬など「靴を脱ぐのぉ~?」と帰って行くお客さんもいるとか!? 興味深い裏話はこの辺にして、お料理の紹介を。 まずは前菜「自家製ベーコンのソテー」をいただきましょう。 オーナー手作りのベーコンは、柔らかく、程よい脂と塩加減で、滋味深いおいしさ。 燻製は遊びで始めたというオーナー。商品になるまでは試行錯誤を重ね、桜とミズナラを混ぜたチップを使っているそうです。 ベーコンの脂でソテーしたりんご、プルーンはほんのり甘く、ベーコンの付け合わせとして絶妙な役割を果たしていました! お次は、メインディッシュのビーフシチューとクロワッサン(ライスも可)。 見た目はさらっとしたスープのようですが、口に運んでみると、クリーミーな舌触り。ソースに溶けた野菜の甘みとコクが口中に広がります。 タマネギなどの野菜は細かく刻んだオーナー手作りのベーコンと一緒によく炒め、よく煮込み、丁寧に野菜の持っている甘さを出すようにしているそうです。牛肉は脂と赤身のバランスがよい三枚肉を使用。肉の脂がとろみとなって生クリームのようなクリーミーさを感じたのではないかと、オーナー。知人に頼んで焼いてもらっているというクロワッサンは、あっさりとした食事パン風で、シチューとの相性もばっちりでした。 お腹もすっかり満たされたところですが、別腹で食後のデザートを。 まずは、ヨーグルトシャーベット。 シャリシャリの食感で、後味さっぱり! 寒い日に、温かい部屋でシャーベットをいただくなんて、最高の贅沢ですね☆ そして、締めはコーヒーとケーキ! 本日のケーキの中からおすすめの「りんごとくるみの木」を注文しました。 香ばしいくるみのコーティングの下に、ふんわり、しっとりとした食感のケーキ。りんごの甘みが感じられるやさしい味で、大きなりんご(フジ)はあえてシャキシャキ感を残しているそう。 戸隠周辺で採れたものを使ったケーキづくりはパイプのけむりの原点だとオーナーは語ります。 特に、戸隠のおいしいジャガイモを使ったケーキは、30年のロングセラーで、お店のケーキ作りの基本になっているとのこと。次回はぜひ食べてみたいと思います! ビーフシチューは単品(1,000円)でもOKですが、前菜に、パン、デザート2品と飲み物が付いたセットは2,000円で断然お得! また自家製カレーのセット(1,300円~)も人気だそうです。スキー場やご参拝の帰りに、おススメです。 最後に、心地よいボサノバのBGMや店内の絵について尋ねると、 BGMはアコースティックギターの第一人者佐藤正美さんのCDで、佐藤さんはパイプのけむりの常連客でもあるそう!昨年は創業30周年を祝い、「戸隠パイプのけむり」という作品を書き下ろし、ライブ演奏をしてくださったそうです。この楽譜はそのときに贈呈されたもの。 壁にかけられた水彩画は、奥さんの作品! 色彩が素晴らしく、見入ってしまいました。(トップの随神門の風景も同) 高木さんご夫妻の手づくりと笑顔に出会える「パイプのけむり」へ、ぜひお出かけださい。

戸隠で「竹スキー」体験

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こんにちは。キリキリと凍てつく寒さが続いておりますが、皆さまお元気でしょうか? 今朝は通勤路でニホンザルの親子を目撃。餌を求めて里に出てきたのでしょう。野生動物もこの寒い季節を乗り切るために一生懸命です。 さて、グルメ特集が続き、お腹のたるみが気になって参りましたので、今回は気持ちを引き締めて、戸隠スキー場へ。 開場50周年を記念して今季開設した竹スキーパークへ行って参りました! 竹スキー体験ができるのは中社ゲレンデ。実は、中社ゲレンデ初体験の私。 まず足慣らしにと、5歳の娘を連れて中社第一ペアリフト(415m)に乗りました。 子どもの練習にちょうど良い斜面で、スキー学校の生徒さんものびのびと滑っていましたが、1年ぶりのゲレンデに怖じ気づいた娘。寒さのせいもあったのか、転んでは泣き、結局スキーを脱いで徒歩で下山したのでした 竹スキーはレストハウスゾゼール横の戸隠中社スキー学校にて無料で借りることができます。 長靴(22cm〜28cm)もレンタルできます。 スキー場ができる前から子どもたちの冬の遊び道具であり、通学に使っていた人もいるという竹スキー。 太い竹を割った昔ながらのタイプと、3本の根曲がりだけを組んだタイプがあり、 いづれも竹細工生産組合の職人さんが作ってくださったそうです。 中社スキー学校の先生に実演していただくと、片手に紐をもち、片手でバランスをとりながら、スーッと軽快な滑り。 見よう見まねで乗ってみると、体がつんのめり、すぐスキーから足が出て止まってしまいました。 あまりに滑らない私を見て娘に「背中を押してあげようか」と言われる始末。 コツは「重心をかかとの方に置き、つま先を浮かせるようなイメージで滑る」ことだそう。 娘は緩斜面で直滑降の練習。母はその後ろから竹スキーでよちよち…。 端から見ればおかしな光景でしたが、ゲレンデでの恥はかき捨てということで。 スキーの原点を知るよい体験となりました! 18日(土)は中社ゲレンデにて恒例の戸隠どんど焼き祭りが開催されます。 日中はスキー&スノーボードに竹スキーを楽しみ、夜はどんど焼きと雪上花火大会見物というプランでお出かけください!

「戸隠どんど焼き祭り」レポート

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こんにちは。大寒を迎え、1年で最も寒い季節となりました。今年は雪の量は少なめですが、冷え込みは例年以上に厳しいようです。 さて、今回は1月18日(土)に戸隠スキー場中社ゲレンデで行われた「戸隠どんど焼き祭り」のご報告です。 昭和45年に戸隠国営スキー場(現中社ゲレンデ)が開設され、その3年後ぐらいから始まったのがこのイベント。 当時はスキー感謝祭と称し、中社地区の宿舎対抗レース、ボブスレー、バイアスロン等のレースも行っていたとのこと。 そのうちの一部が現在のTheべ〜そに引き継がれたそうです。 今年は戸隠スキー場50周年ですが、どんど焼き祭りにも40年近い歴史があったのですね! 毎年1月15日に中社地区(道祖神前)で行われるどんど焼きの種火をとっておき、 イベント当日は、地区内外の参加者とともにこの種火を中社の道祖神前で松明に灯し、中社ゲレンデに組まれたやぐらまで運びます。 今回は松明行列の写真が撮れず、スミマセン…。 種火が運ばれる間、中社ゲレンデ会場では戸隠神社の神官によるどんど焼きの御神事が行われました。 五穀豊穣、商売繁盛、家内安全等を願う祝詞が奏上された後、戸隠どんど焼き祭り大会長を初め代表者が玉串を奉納。 最後は一般の参列者も二礼二拍手一礼で参拝。 神事が終わると、どんど焼きのやぐらと向かい合うように設営された雪上の舞台にて 戸隠のイベントには欠かせない戸隠太鼓の演奏。 雪も降り始めましたが、迫力ある太鼓の響きと、意気のあったパフォーマンスに少し寒さを忘れました。 中社の道祖神前で焚かれた種火が地区内外の多勢の方のご協力により、ゲレンデに到着。 その後、灯はスノーモービルで中社第一リフトの上まで運ばれ、戸隠中社スキー学校の皆さんによる松明滑走に継がれました。 雪の中に浮かぶ松明の灯はとても幻想的でとてもきれいでしたが、寒さもとびきりでした。 一緒に参加した5歳の娘はじっとしていると寒いと言って、落ち着きなく動いていましたが無理もありません。気温は-7℃ほど(100m下の宝光社地区の温度計が−5℃でしたので)。 カメラのシャッターを押す手もかじかんで、自在に撮れません(と言い訳をさせてください)でした 松明滑走でゲレンデを下りてきた灯が、「祓火」として弓矢でやぐらへ放たれると、会場からはどよめきと歓声が上がりました。 みるみるうちにやぐらは燃え上がり、集められた松飾りやしめ縄、ダルマはあっという間に炎に包まれました。 そして、サプライズの花火! 今季はスキー場開場50周年を祝い、プログラムの合間にも何度か花火が打ち上げられました。 鏡開きも行われ、振る舞いの列に多勢のお客さまが並びました。 甘酒と紅白餅(素甘)の振る舞いも大盛況 前触れもなく現れたとがっきーの周りにはすぐに子どもたちが。 ステージの上には「ゴロピカ」の3人が登場! 炎を使った命がけのパフォーマンスに最初はハラハラドキドキしましたが、 和太鼓やジャンベの心地良いリズムに包まれてステージの前の観衆に不思議な一体感が生まれました。 フィナーレは戸隠どんど焼き祭り名物の雪上花火大会。 一般公募したメッセージ付きのお祝い花火は、 戸隠地区の繁栄を願うもの、孫の誕生を祝うもの、ソチ五輪出場の選手への応援等々 それぞれ心温まるメッセージが読まれた後に盛大に打ち上げられました。 初めて至近距離で打ち上げ花火を見た娘は、お腹に響く花火の音に驚き、「こわいー、帰りたいー」 寒さも訴えていたので、やむを得ずフェードアウト….。 この後、祝スキー場50周年の仕掛け花火が点火され、大変盛り上がったようです。 今回の戸隠どんど焼き祭りの参加者は1000名以上。 年に一度の祓い火を受け、今年も一年健康に過ごせそうです。

手づくりを楽しむ山の暮らし。

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こんにちは。 この時期としては異例の温かさで、戸隠でも標高の低い地域では雪融けが進んでおります。春と間違えたのか、鳥や虫も姿を現し始めました。とはいえ、まだ春になるわけではなく、気を抜けない今日この頃です。 さて、今回は郷土食の一環として、こんにゃく作りのご紹介です。 先日、戸隠観光協会の事務局をはじめ有志の皆さんが行う毎年恒例のこんにゃく作りに娘を連れて初参加しました。 娘の疑問は「こんにゃくの中に入っているつぶつぶは何?」 どうやってその答えが得られるか、楽しみです。 まずは、こんにゃく芋(里芋科)の重さを計るところから始まります。1家族分が500g。 金たわし等でていねいに洗い、皮をこそぎ取ります。こんにゃくはアクが強く、素手だとかぶれることもあるので、作業はゴム手袋をつけて行います。 大きさを揃えて切り、ひたひたの水で火にかけ茹でます。同時進行で2ℓのお湯を沸かします。 芋が浮き上がって来たらざるに上げ、お湯と一緒に少しずつミキサーにかけます。 お湯が少ないと芋が粘ってミキサーが回らなくなるので、芋は何回かにわけてお湯と一緒に投入します。 ペースト状になった芋はボールに移し、木しゃもじで手早くかき混ぜます。 全てミキサーにかけ終わったら手がこねるように15分くらい混ぜ合わせます。 初めはとろっとしていた生地が、まぜていくうちにもったりと重くなってきます。 そして、お湯で溶いた「こんにゃくの素(凝固剤)」を加え、更によくかき混ぜます。 ぷるぷるとして、すっかりこんにゃくらしくなってきました。 「このこんにゃくは白いね」と娘。 こんにゃくの色は芋の種類によって黒いものと、白いものがあると知りました。 「つぶつぶ」は残っていた皮が細かくなって混ざったということも 凝固剤が全体にまわったところで、生地をバットに平に入れて、表面を慣らします。 しばらく冷やし、こんにゃくを固めます。お茶を飲みながら休憩タイム。 こんにゃくといえば、お隣群馬県が名産地ですが、長野でも生産されていて、戸隠でも南部の祖山地区等で栽培されているそうです! 低カロリーのこんにゃくは、ダイエット食や便秘対策として注目されていますが、花粉症対策にも効果があるとか! 皮膚のバリア機能をするセラミドが多く含まれているため、アレルゲンによって表皮のセラミドが少なくなっているアレルギー体質の人がこんにゃくを食べることによって、花粉やほこりなどへのアレルギー反応が緩和されたという調査報告があるそうです。(日本こんにゃく協会HPより) 私もアレルギー体質なので、ぜひ積極的にこんにゃくを食べたいと思います。 さて、こんにゃくが、固まったところで、最後の作業にかかります。 大鍋にたっぷりお湯を沸かし、適当な大きさに切ったこんにゃくを入れて、30分ぐらい煮ます。 浮き上がってきたら水をはったボールに入れ、アクを抜きます。 途中で何度か水を替え、一晩置いたら翌朝には食べられるようになっています。 先輩方のアドバイスにより、我が家でも刺身こんにゃくを酢味噌和えでいただきました。 アクはすっかり抜け、柔らかく、ぷりぷりとした食感がたまらなくおいしかったです。 たくさんできたので、ご近所にもお裾分けし、話題づくりにもなりました。 何でもスーパーで手に入る時代ですが、作る過程の大変さや楽しみを知ることも大切。 何より、おいしさが違います せっかく田舎で暮らしているので、今後も地域の先輩方にいろいろ教わりながら、子どもたちに伝えていきたいなぁと思います。 こんにゃくは数日後、煮物になって登場。最後までおいしくいただきました!

戸隠で温盛そばを食す。

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こんにちは。立春寒波でスキー場にとっては恵みの雪が降り、田畑も再び雪で覆われた戸隠です。 先週は季節外れの温かさに気持ちが緩んだのか、我が家でもインフルエンザウィルスが蔓延し、節分の豆まきもできませんでした 温かいものを食べて体をよく動かし、春までもうひと頑張り、雪の季節を楽しみたいものです。 ということで、今回は戸隠そば協同組合で実施している戸隠スキー場50周年企画「戸隠温盛(あつもり)半ざるそば」のご紹介です。 温盛そばは、そば処戸隠ならではの冬のそばの食べ方として、昔からあったものだそうですが、食べ歩きができる半ざるチケットを販売するのは初めての試み。私も初めて食します。 実施店は計15店。このポスターが目印です。 半ざる券(3枚綴り1,200円)は1軒目のお店でお求めいただけます。 「温盛」の名のとおり、温かい麺ですが、提供の仕方は各お店によって異なります。 麺を冷水で締めた後、温かいお湯をくぐらせたおそばは、ざるに盛られているのに湯気が立っていて、新鮮な感覚! お店によってはつゆの温冷を選ぶことができます。私は冷たいおつゆでいただきました。 こちらのお店は、ざるではなく、かけそばスタイルの麺と冷たいつゆ。おそばの量は半ざる(3ぼっち)ですが、そば湯までいただくと、腹八分目。体もポカポカ温まりました 冬ならではのおそばとお店の個性が楽しめるこの企画。 もれなく、すばらしい雪景色も味わっていただけます。 ぜひご家族ご友人とお出かけください!

戸隠で「おら家の逸品」を味わう(3)

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こんにちは。2週間連続の大雪を経て、先週末は晴天に恵まれ、ほっと安堵した方も多かったと思います。 信州では西高東低の冬型で日本海側が大雪になる際の雪を「下雪」、本州の南岸沿いに低気圧が進み、信州南部、山梨、関東方面に降雪があったりする時の雪を「上雪」といいます。雪質も下雪は粉雪で、上雪は水っぽいボタ雪。例年3月を過ぎて「上雪」が降ると、春が近いといいますが、今季は異常な上雪。震災から4年目の春を迎えるに当たり、災害時の対応について改めて考えさせられる気象現象でした。 さて、この大雪の「おかげ」か「仕業」か、例年並みの雪の壁ができ、銀嶺をバックに雪景色が最高潮に見頃を迎えている戸隠です。そんな雪景色と合わせ、この時期にしか味わえない「おら家の逸品」をご紹介します。 まずは戸隠神社奥社前をスタート。 雪で1.5メートル(目測)ほど高くなった奥社参道。大鳥居の前から奥社・九頭龍社を遥拝します。 ※奥社参道は防寒長靴やスノーシューの装備で途中まで歩くことはできますが、随神門から先は雪崩の危険性があるため、お薦めできません。また奥社・九頭龍社の神様は冬期間は中社にご動座されており、お札・お守は中社にてお求めいただけます。 駐車場から数分歩いただけでも耳が冷たくなる寒さ。 そんなときにおすすめなのは、ご存知奥社前なおすけさんのこのお蕎麦。 冬期限定の「海老天あんかけそば」(1,400円)です。 白い湯気を放つお蕎麦とともに女将さんから差し出されたのは、ティッシュ箱。 あつあつのトロミが絡んだ麺は、喉から食道、胃袋へと、通っていくのがわかるくらいの温熱効果! 大きな海老の天麩羅も食べ応えがあって、大満足でした。 なおすけの「海老天あんかけそば」は4月3日までの冬期限定。 アツアツの体験、おすすめです! お次ぎは中社の大鳥居前へ。 大鳥居前の広場には3/1(土)に行われるTheべ~そ雪の上の大酒宴の会場が設営されています。 毎年話題の人をかたどる雪像。今年の主役は、この人! 下の方にはスケートシューズが光っていますね。そう、ソチオリンピックで健闘した浅田真央選手です。 そして、中社大鳥居前といえば、うずら家さん。 グリーンシーズンは行列なしには入店できない名店ですが、この時期はほとんど待たずに席につくことができます。 うずら家に冬訪れたなら、ぜひ食べてみたいのが、冬期限定の「とり南ばん(1,200円)」。 北の大地で育った知床鶏と、焦げ目がついたねぎがたっぷり入ったアツアツのおそばです。 キャッチコピーに「旨味こってり」とある知床鶏。実際に食べてみると、その柔らかさに感動脂っこさはほとんどなく、とろっとした焼きねぎとの相性が抜群! そして、鶏の旨味が溶け込んだ出汁とそばはもちろんのこと、香り付けに入れられたゆずも絶妙でした。 ご主人にお話を伺うと、とり南ばんは15年以上つづくの冬の看板メニューで、リピーターも多いとか。 鶏の相方として欠かせないねぎには、深谷ねぎ等も試したそうですが、やはり寒い土地で育った地ねぎを使用。 殺菌効果のあるねぎのとろみ成分は、かぜ予防にも○ですね。 うずら家さんでは、10月から11月に収穫される新そばを厳寒期の1月から2月に石臼挽き製粉しています。 これを冷凍保存し、年間を通してお客さまに新そばの風味を保ったおいしいそばを提供しているそうです。 たまたま店内では石臼挽きの作業中。ご主人を初め、経験豊富なスタッフが、交代で石臼を挽いていました。 スタッフの方に勧められて私も体験してみました 石臼は意外と重たく、廻しながら玄そばを投入するのにも手こずりました 1回転で10粒ぐらいずつ玄そばを穴に落としながら挽くそうですが、一廻しするだけでどんどん粉が出てくるご主人の手さばきは、お見事でした うずら家のとり南蛮は11月末から3月31日まで。 この季節にしか食べられないものを食べる幸せ。ぜひご堪能ください。

「雪上戸隠参拝ウォーク」レポート(前編)

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こんにちは。啓蟄を過ぎてもまだ気を抜けない寒さが続く戸隠です。 大人はもう雪は嫌だなんて弱音を吐きますが、子供たちは新雪が降れば大喜びで遊んでいます。 さて、今回はそんな子供心忘れない大人のための雪遊びイベント、戸隠スキー場開場50周年を記念して3月7日(金)に行われた「雪上戸隠参拝ウォーク」に参加して参りましたので、写真とともにご報告します! この日は前日までの雪も上がり、青空も見えるまずますのお天気に恵まれました。 集合は戸隠スキー場越水ゲレンデのゲストハウス岩戸。 出発前にレンタルスノーシューをフィッティング。スノーシューは長靴やスノーブーツに装着できる西洋かんじき。初めてでもコツを覚えればすぐに装着でき、新雪の上を歩くことができます。今回は新雪が降った後なので、ブーツやパンツの丈が短めの方は雪が入ってしまわないようにスパッツを付けていただきました。 戸隠地区外から6名(1名は東京から!)、地区内から4名、計10名の参加者とスタッフ6名が加わり、賑やかにスタートです。 スキー場の第5駐車場からの眺め。戸隠連峰はこの後、雲に隠れてしまいそうなので、初めに目に焼き付けておきましょう。 まずはスキー場からほど近い越水ヶ原の雪原で足慣らし。ミズナラやシラカバの雑木林が広がります。 今回のガイドは、鳥や植物に詳しい人、戸隠神社の神職、そば打ち職人と、個性的な面々。道中には豆知識がいっぱい、参加者を飽きさせません! 豆知識その① 雑木林の木々をよく見ると、ツル植物が絡まっている木がけっこうたくさんあります。こちらはイワガラミ。つるアジサイに似た花を咲かせます。 豆知識その② テンの足跡。エサを求めて雪原を走り抜けた跡がくっきり。 豆知識その③ ツルマサキ。こちらは珍しい常緑のツル植物です。 県道36号線を横断し、戸隠神社奥社の社へ。大鳥居が見えると喜びの声を上げる人も。 ご存知、奥社参道は立春・立冬の際に太陽が正中線(参道の真ん中)を通るように設計されています。 立冬から冬至までは太陽のない、死の世界。冬至から立春にかけて徐々に生命体が活動を初め、立春に生命体が甦るという「生命復活」のストーリーを踏んだ設計はこの場所の神聖さを際立たせます。 奥社へ向って左側は湿地、右側は乾燥した雑木林でたくさんの巨木が存在します。 ということで、右側の森へ進路を進めます。 専門家も賞賛するというダケカンバの大木。 こちらもダケカンバ。その色艶の良さから「戸隠のヴィーナス」と呼ばれているとか!? 触っておけばご利益あるかな 奥社の杜を30分ほど歩いた頃、現れたのはご存知、ミズナラの巨木「王様の木」 王様の前で、しばしティーブレイク。周囲には高木がなく、広場のようになっています。夏には根曲がり竹が繁茂する薮になり、王様全体を見ることができないということで、ますますこの奇跡的な出会いに感動! 参加者の皆さんも、思い思いに写真を撮ったり、お菓子で疲れを癒しました。 王様とお別れしてから10分ほど歩くと、奥社参道に合流。随神門に到着です。 冬期は雪崩の危険があり、本殿まで行くことはできないので、杉並木の前で奥社と九頭龍社を遥拝。 全員で記念撮影をしました。 時刻は既に正午を回り、お腹も空いて来た頃。この後、戸隠森林植物園内を急ぎ足で、通り抜けることに(撮影も省略しました) 雪の下に隠れた水芭蕉の小径を通り、高台苑地を登り下り、みどりが池を通り過ぎ,,,ラッセルがない新雪の上を歩けば太ももが鍛えられ、シェイプアップ効果もありそうです! 雪上をひたすら歩くこと小一時間。ついに昼食会場のそばの実へ到着!スノーシューを脱いだときにはスキー靴を脱いだときと同じような解放感がありました 長時間歩き、体がポカポカになった私は、迷わず冷たいおそばを注文! 瑞々しく、コシがあって美味天麩羅もサクサクでおいしく、最高の腹ごしらえができました! 一般的なスノーシューウォークならお昼を食べて解散...の場合が多いですが、今回は戸隠スキー場50周年スペシャル! ということで、この後、意外な展開が.... 「雪上戸隠参拝ウォーク 後編」へ続く。

「雪上戸隠参拝ウォーク」レポート(後編)

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戸隠は今日も氷点下。朝から季節を間違えたかのような雪がしんしんと降っています。2月の大雪で、もう雪はうんざりという方もいるかもしれませんが、戸隠の冬に雪はつきもの。「雪上戸隠参拝ウォーク」の後半戦、どうぞお付き合いください。 越水ゲレンデを出発し、奥社の杜、戸隠森林植物園を通過し、鏡池入口のそばの実に到着した一行。 おいしい戸隠そばで腹ごしらえをした後、小鳥が池のある雑木林を経由して戸隠神社中社を目指します。 枝の間に熊棚(クマの餌場)がある木。幹にはクマの5本の爪痕が残っていました。上信越高原国立公園内にある戸隠高原はツキノワグマの生息地。こういう光景は珍しくありません。 スノーシューをいったん脱いで県道を渡り、戸隠神社中社へ参拝。このツアーの名称は「参拝ウォーク」なので、神社を外すことはできません! 手水舎の前で神職のガイドから手水の作法の講習を受け、冷たい清水で清めてから本殿へ。 中社の神様は天八意思兼命(あめのやごころおもいかねのみこと)。天の岩戸にお入りになった天照大神様にお出ましいただく方法を考えられた知恵の神様です。今年も受験生が多数訪れたことでしょう。 さて、ここから先は、観光客はもちろん、地元の人も滅多に歩いたことのない空間。中社青龍殿の後方から中社の杜へお邪魔しました。 目指すのは戸隠スキー場中社ゲレンデ。比較的空いているので、静かにスキーやスノーボードを楽しみたい方に人気です。 今回のツアーの目玉として、スキーやスノーボードを履かない方にも戸隠スキー場からの絶景を楽しんでいただけるように、特別にスノーシューを持ってのリフト搭乗が計画されました。が....あいにく、太陽は分厚い雲に覆われ、冷たい北風が吹き始めました。 中社第一ペアリフトでゲレンデを上ると、こんな景色。 晴れていれば戸隠連峰はもちろん、北アルプスや遠くに富士山まで見渡すことができる場所ですが、今日は残念。左側にうっすらと見えているのは鬼女紅葉が隠れたという荒倉山塊です。 瑪瑙山を前方に眺めながら、緩傾斜のゲレンデを歩いてゆくと、中社第2リフトに到着。リフトの係員は男前のお兄さんでしたよ 晴れていればこのリフトからの眺めも最高ということですが、残念ながら... 標高1549m、怪無山の山頂に到着!ここで再び、スノーシューを履いたご一行。林の中を下ってゴールのゲストハウス岩戸を目指します。 曇天の中ですが、大学のスキー部など多勢のお客さまが滑りを楽しんでいる中の移動。晴れていれば、こんな景色が見られたことでしょう。 さて、この後、ドリームコースと岩戸コースの間の林を下ったのですが...ゴメンナサイ!ショートカットを狙って急斜面を降りたら、新雪に足を取られ、撮影をする余裕がありませんでしたカメラの操作に手袋の着脱を繰り返していたら手がかじかんでしまったのも事実 今回の取材では一眼レフとiPhoneを持参していましたが、iPhoneは気温が低すぎると(おそらく零下)電源が落ちてしまうということがわかりました(一眼レフもシャッター関係が不調になりました)。貼るカイロで温めてどうにか復活しましたが、次回は、もっと操作しやすいコンパクトカメラを持参したいと思います。 そんな反省を胸に、無事下山。すると、雲に隠れたはずの戸隠連峰が出迎えてくれました! ガイドさん情報により、望遠レンズで除いてみると奥社参道杉並木や、奥社本殿の一部が見え、また感動 午後4時。予定時間を若干遅れてゲストハウス岩戸前に無事全員が到着し、お開きとなりました。 今回、スキー場開場50周年を記念して特別につくられたコース。実際歩いてみるとかなりハードな行程で、腰から下がだるい感じでしたが、参加者の方からは、「よい運動になった」とか、「普段は歩けない場所を歩けて楽しかった」とうれしい感想が聞こえました。 ゲレンデにはまだまだ新雪が降り、例年の3月とは思えないほどの雪質が維持されています。 残りわずかとなりましたが、まだまだ遅くありません!スキーヤー、スノーボーダーの皆さま、戸隠スキー場にて魔法の粉雪と絶景をお楽しみください!

雪融けとともに

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こんにちは。お彼岸を過ぎ、数日続いた春の雨で一気に雪が消えた戸隠です。お久しぶりの地面。大地にばりつくようにして生えている緑が愛おしい。こんな気持ちになれるのも、雪国で暮らす人の特権でしょう。 そんな春の訪れを感じつつも、年度末の波に忙殺され、3週間ぶりの更新となりました。 気がつけば、雪の下でじっと春を待っていた皆さんがあちらこちらに。 ふきのとうといえば、ふきみそ。この時期しか味わえない春の苦み。おやきの具としてもおいしいです。 写真はペンションころぼっくすで販売している「ふきのとうのおやき」。 さて、長い冬の間、制作にいそしんで来ました2つの紙媒体も晴れて刊行いたしました! ひとつは「戸隠御案内手帖」。 戸隠にはたくさんの宿泊施設やお蕎麦屋さんをはじめとするお店がたくさんありながら、今までそれらを一覧できるガイドブックがありませんでした。 当然、地元の皆さんも、どこにどんな宿やお店があるかわからない、紹介しづらいという現状がありました。 そこで、観光情報はもちろん、岩戸神話をはじめ、戸隠に伝わる民話、どこで何ができるかという体験情報をひとまとめにしました。 そして、子供からお年寄りまで、幅広い世代の方に戸隠にお越しいただけるようにと、店舗紹介ページにはベビーカー入店、車椅子入店、離乳食持込み、そばアレルギー対応、ペット同伴等のおもてなし情報をアイコンで表示しました。戸隠観光案内所のスタッフが一番欲しかった一冊でもあります 表紙には一面に敷かれた鳥居のモチーフのどこかに「戸」が隠されている「戸隠ふろしき」を使わせていただきました!以前、「運を開く戸隠の贈り物」でも紹介した逸品です。 「戸隠御案内手帖」は昨秋制作した「戸隠おさんぽマップ」と併せて、平成25年度の長野県地域発元気づくり支援金を活用して生まれたもの。 住民自らが観光大使になっていただけるようにと、戸隠地区住民の皆さまには全戸無料配布します。 長野市内にある2ヶ所のこども広場、15園の子育て支援センター、さらに東京・有楽町の長野県移住交流センターにも設置します。 一般の観光客向けには戸隠観光案内所、戸隠観光協会事務局等で1冊100円で販売しております そして、2014年ー2015年の歳時記を盛り込んだ戸隠総合パンフレットもリニューアル! 今年の表紙は、昨年同様「戸隠百首」の中の一首からテーマを決めました。 宣伝部の会議で皆さんの意見が一致し、選ばれた一句は 「うぐいすも暑さを知らぬ山なれば 常世の春と謡ひ鳴くらん」 夏も涼しい山では、ウグイスがいつまでも春のように鳴いている.... 昨今、戸隠といえば「奥社杉並木=パワースポット」のイメージが先行しがちでしたが、高原の清涼な空気感が伝わるこの一首を、あえてそば畑と戸隠連峰の写真とともに登板させました! そして御神輿と神職の行列のイラストは、来年行われる七年に一度の戸隠神社式年大祭の情報。 中面では同じく七年に一度の善光寺の御開帳と併せて詳しくご紹介しております。 来年、平成27年春には北陸新幹線が金沢まで開通し、4月末から5月末までは御開帳、式年大祭と、一大イベントが重なります。 新たな歴史を刻むための、準備と鍛錬の一年が間もなく幕を開けます。 もちろん、水芭蕉の開花や、野鳥の訪れを待つお客さまなど、長年戸隠の自然を目当てに通って来られるお客さまにとっては、そんなことは関係ありません。 一日一日を、一人一人のお客さまに寄り添って、学び、ともに楽しんで参りたいと、思いを新たにする春です。

戸隠50年雪上金婚式レポート

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こんにちは。水芭蕉の見頃を問い合わせる電話が鳴り続く日々となりました。 おかげさまで50周年を迎えた戸隠スキー場も先週末でクローズ。 今シーズンは2月の2回の大雪にもめげず、様々な開場50周年記念イベントが行われましたが、その集大成として3月29日(日)に行われた嘉日一夜(かじついちや)雪上金婚式の様子を写真とともに振り返ります。 開場50周年の戸隠スキー場と同じく、結婚50周年を迎えるご夫婦を募ったところ、県内外から12組のご夫婦から参加お申し込みがありました。 その多くは、戸隠が好き、スキーが好きという方々。 素晴らしい晴天に恵まれたこの日。スペシャルゲストは、昨年80歳で3回目のエベレスト登頂に成功された冒険家・三浦雄一郎さん! 三浦雄一郎さんと金婚者の記念滑走の前に、戸隠神社の神主がゲレンデを清める修祓の儀式。装束を来た神主のなめらかな滑走に、開場が湧きました。 続いて、結婚行進曲をBGMに三浦雄一郎さんがリードする記念滑走のご一行がゲレンデから金婚式開場へとシュプールを描きました。 三浦さんは戸隠スキー場開場当時に、難関コースを直滑降した記録があるそうです。 金婚者の方の年齢は70代〜80代まで。年齢を感じさせない、安定した滑走に天晴 三浦雄一郎さんと神主のツーショット。 ゲレンデの下に設けられた開場からは戸隠連峰と高妻山がくっきり見え、神々も祝福しているかのようです。 戸隠神社の神主のお清めを受ける参列者。 長野雅楽会により、舞楽と奏楽の特別奉納。 祝賀の演目「蘭陵王」が舞われ、開場を魅了しました。 そして、金婚者による玉串奉納。 50年の歴史を育んで来たご夫婦は参拝の姿も意気があっていて美しいと感じました 戸隠スキー場開場50周年記念実行委員会委員長から参列者への記念品贈呈。 戸隠竹細工の花籠と戸隠名菓が贈られました。 「長寿の長野県にふさわしい金婚式。おめでとうございます」と祝辞を述べられた三浦さん。 参列したご夫婦からは「若い頃遊びに来たスキー場での金婚式で感無量」や、「記憶に残る素晴らしい一日」 「また夫婦そろって戸隠を訪れスキーを楽しみたい」と感激の声が聞かれました。 戸隠らしさが凝縮した、世界に類をみない雪上金婚式。 何よりも、長い月日をともにしたご夫婦の活力と仲むつまじい姿が素晴らしく、祝福に集まった人々とともにパワーをいただきました。 嘉日一夜。第二部はシャルマン戸隠で「魔法の音楽とスキーの夕べ」と題し、三浦雄一郎さんの講演会・関口仁さんの和太鼓・楽演団五束六文のライブが行われました。三浦雄一郎さんのお話に200人を超える聴衆が聴き入り、賑やかな一夜となりました! 第二部の様子はこちら(戸隠スキー場ブログ)をご覧ください。

手づくりを楽しむ山の暮らし(2)

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こんにちは。新年度を迎え1週間が過ぎましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか? この時期は特に寒暖の差が大きい戸隠。冬の間毎日欠かさずに履いていたスパッツを今日は履かずに出社したところ、足下が寒くて覚束ない状況に...とはいえ道路の雪はほとんど消えたのでそろそろタイヤも履き替えたいと思案中。 さて、春の日差しを受けつつも風の冷たさが憎い週末。信州名物味噌づくりのお誘いを受けて、子連れで体験してきましたので、ご紹介します。 会場はこのブログではおなじみ「戸隠ゆったり庵」さん。ゆったり庵の諏訪さんご夫妻が関わっておられるNPO法人地球環境フォーラム長野の事業の一環ということで、発酵にまつわる勉強会を兼ねて、1人3kgの味噌を仕込みます! 9時過ぎに到着すると、既に諏訪さんが早朝から仕込んでくださった無農薬栽培の大豆が野外に作られた竃のお釜の中で待ち構えておりました。 2〜3時間ほど煮て柔らかくなった大豆はそのまま食べても甘くておいしい これを回転軸のついた大豆つぶし機に投入します。 みるみるうちに、お豆がミンチ状になって出てきました。 つぶした大豆はビニールシートの上に広げ粗熱を取ります。 大豆をつぶしている間に、室内では米麹をスタンバイ。固まりをほぐし、半量の塩を混ぜます。 諏訪さん手づくりの米麹はほんのり甘い香り。ほぐしながら味見といいつつ、麹を頬張る娘...。 ちゃっかり甘酒も頂きました自然な甘みでこどもにとっては最高のおやつです! そうこうしている間に、大豆挽き作業が完了し、いよいよ麹と大豆を混ぜて捏ねる作業に。 ある程度混ざったところで、味噌だねを中心に集め、山にします。 山を少しずつ崩し、手元で捏ねて、再度中心に集めるという作業を3回繰り返しました。 最後は団子状にして、たたき、できるだけ空気を抜きます。 固くしまったところで、重さを計り、底に塩をまいた容器に詰めていきます。小さい手もお手伝い。 最後に上から塩をまいて仕込み完了!多勢で作業したせいか、意外と早く終わりました この後、表面に和紙を敷いて蓋をし、日の当たらない風通しのよい場所で保管します。 土用の頃に蓋を開けてカビが生えていないかチェックし、年末頃から食べ始めるとちょうどよいそうです。 こどもと一緒に捏ねたお味噌、どんな味になるかお楽しみ そして、労働の後のお楽しみは、ゆったり庵女将の諏訪幸枝さん手づくりの発酵食をつかったワンプレートランチ 酵素玄米のお赤飯、具沢山のすいとん、ふきみそ、ふきのとうとよもぎの天ぷら、白菜ステーキ、塩麹漬けのお豆腐、甘酒で煮た黒豆... 一品一品、手をかけて作られた料理は、滋味にあふれ、体が喜ぶご馳走でした。 日本人の昔ながらの知恵である発酵食を取り入れて生活していればアレルギーや、病気にも負けない体になると語る諏訪さん。 お米のとぎ汁も捨てずにとっておいて、砂糖と塩を入れて発酵させれば、食器洗い用の洗剤になる等、興味深いお話ももりだくさん。 今は子育てと仕事で手一杯の日々ですが、それを言い訳にせず、こどもが小さい今だからこそ、手をかけ、心をかけて生活したいなと、居ずまいが正されるような教えをいただき、感謝の休日でした。
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